こんにちはピートです。僕は、今の職場では主に「連結会計及び開示業務」を担当しています。
僕は今までのキャリアにおいて、これらの業務を担当したことはほとんどありませんでした。連結パッケージ資料の作成などは担当していたのですが、それが実際に連結並びに開示においてどのように活用されているのか知りませんでした。
主に「単体会計」と「税務」を今までは担当していました。
今の職場では、連結会計に関してマニュアルがなく手探り状態で進めています。開示に関しても同様です。
合わせて「【今の職場】50.開示が無事終わりました」をご覧ください
さて前置きは長くなりましたが、そんな事情があるため僕は連結会計の専門書で勉強しながら実務を行っています。その中で、僕にとって有用であった連結会計の書籍をご紹介したいと思います。
書籍
感想
この書籍は、何人かの知り合いの会計士に紹介されました。少し前に、「経営財務」においても紹介されたことがあるようです。
また著者は、連結会計システムで有名なDIVA社にも勤めていたようで、その点で連結会計のスペシャリストなのだと思います。
一通り読んでみた感想としては、一回読んだだけでは全てを理解することができないということです。
前提として僕に連結会計に関する知識と実務が不足していることもあるのですが、設例が多数ありページ数に比べて内容が充実しています。
集中して読まないと理解することができないので、読んでてとても疲れます。
「基本編」と「応用編」に分かれているのですが、基本編は一般的な連結会計の書籍に書いてあるような比較的簡単な内容が書かれています。ですので、僕にも容易に理解することができました。
応用編は、正直僕には難しすぎました。一回読んだだけでは全てを理解することができなかったので、これから複数回読んで更なる理解に努めたいと思います。
他の連結会計の書籍を多数読んでいるわけではないので、この書籍の特徴などを端的に説明することはできませんが、僕が現時点で感じている満足点並びに不満点をを以下に記載します。
今後、他の連結会計の書籍を読んでいくうちにそれらと比較して感想が変わるかもしれませんので、そこをご留意ください。
- 「基本編」「応用編」「開示編」と分かりやすく分類されている
- 基本編は、連結会計で最低限必要な事項が網羅されている
- 応用編は、痒い所に手が届くといっていいほど細かい事項も網羅されている
- 開示編は、連結F/Sはもちろん連結C/Fやセグメント情報も記載されている
この書籍の特徴としては、「応用編」の充実度だと個人的には思います。
M&Aや組織再編を頻繁に行われない会社にとっては、多少オーバースペックな書籍かと思います。ただ、今の職場は事業規模は小さいですがM&Aや組織再編を頻繁に行っているので僕にとってはとても有用なものでした。
のれんの考え方や持分変動時の留意点などといった事項が「設例」と「図解」を用いて分かりやすく説明されています。
僕の感覚ですが、この書籍があれば大半の連結に係る事項に関して対応ができると思います。
直近の決算において、監査法人が指摘してきた意味がこの書籍を読んで初めて理解できたことが多かったです。笑
- 応用編の設例が一本調子で眠くなる
正直これといった不満がなかったのですが、無理やり捻りだしてみました。
他の設例と同じ条件下にするため、似たような設例が複数並んでいるため眠くなってしまいました。ただこれに関しては、そうしないと他の設例と比較できないためそうあるべきだと思います。
個人的には、合間に「column」などの項目を作り、読者がリフレッシュできる参考情報や間違いやすいポイントなどを記載すれば飽きずに見れるのかなと思いました。
正直そのぐらいしか僕にとって不満がない良質な書籍ということです。
個人的な評点(100点満点)
初見で新たな発見があったか? 85/100点
頻繁に読み返す機会があるか? 90/100点
初心者にお勧めできる書籍か? 80/100点