こんにちはピートです。僕は税理士なので、企業買収などにおけるデューデリジェンスは「税務」を担当することが多いです。
ただ、税務は会計と密室に関連していますし、小さい企業の企業買収の際は一人で担当することもあります。
また、大きい企業の企業買収の際は会計士と同行することもあり、そのような環境ですので僕も財務デューデリジェンスについて学ばなければと、この書籍を購読しました。
デューデリジェンスって時間が限定されているので、効率的に作業しなければいけませんよね。
ですので、自分の能力を高める努力はしないといけないと考えています。
書籍
感想
650ページほどあり、読みごたえがある書籍でした。
デューデリジェンスの実務経験が豊富な人や会計士などの人たちにとっては理解することが容易なのかなとは思いますが、僕のように税務に特化した者には難しかったです。
途中で挫折しそうでしたが、何とか完読することはできました。
定期的に読み返さないと忘れてしまいそうです。。
デューデリジェンスの流れが結構細かく書かれていて、経験が乏しい人にとっても感覚的に流れは理解できるようになっています。
また、「買手と売手の主張」と「交渉の結果」といったケーススタディもあり、勉強になります。やはり、事例を書いてくれると頭に残りやすく有難いですね。
実際の分析に関しては、以下の項目に分けて説明されています。
① 収益力分析
② キャッシュフロー分析
③ 貸借対照表分析
④ 事業計画分析
これらがかなりボリュームがあり、読んでて気が遠くなりそうでした。ただ、ここまで網羅的に記載してくれている書籍はなかなかないと思うので、僕にしては大歓迎でした。
また、上記分析による検出事項と対応策も記載しており、そこもこの書籍が優れたところだと感じます。
実際に実務で経験しなければ学べないことが、疑似的に書籍で経験できることはいいことですよね。
その他にも項目はあるのですが、僕にとっては難しすぎて正直あまり理解はできませんでした。
ただ、実際の株価計算の具体例などの記載はないので、それについて学びたい場合は株価計算に特化した別書籍を購入することをお勧めします。
僕も株価計算に関しては別書籍を購入しているので、またの機会に紹介します。
こうやって関連した専門書を購入していると金欠になるんですよね。。
また、巻末付録に「事前依頼資料(例:小売業)」と「会計方針チェックリスト」があります。
個人的な評点
初見で新たな発見があったか? 40/100点
頻繁に読み返す機会があるか? 40/100点
初心者にお勧めできる書籍か? 20/100点