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こんにちはピートです。今回は下記書籍を購読したので、「レビュー記事」を書きたいと思います。
結構前に購入したものですが、今でもたまに読んでいます。
書籍
感想
僕はこの書籍の著者である諸星先生とは実際にお話ししたことがあります。
すごく物腰の柔らかい先生で、色々と貴重なお話をお伺いしました。ですので多少贔屓目が入っているかもしれません。笑
それを抜きにしてもとても参考になる書籍だとは思います。
比較的規模の大きい法人の税務を担当する場合は、「グループ会社間の利益移転」は非常に難しい問題です。
税務調査の際には調査官も狙ってくると言われているので事前に検討をする必要があり、会社としての見解を準備しておくことが重要です。
「応益負担の原則」を僕は常に頭に入れています。つまり「どの会社が利益を得たか」を考える必要があります。
多種多様な取引で検討する必要があるので、よくよく考えたら見落としていたということもあると思います。
知識や経験がある人から見たら目新しいことは言っていないと感じるとは思いますが、「130の事例」が記されており、検討する際にはこの書籍をまず確認してみるのもいいと僕は考えています。
この本の特徴は、「同族会社」や「グループ法人税制」、「組織再編」などととても幅広く記されています。
僕は「関係会社間の貸付・借入に係る適正利息」を考える際にこの書籍を参考にしました。
また多くの実務家や税理士が苦手にしているであろう「借地権」に関しても詳しく記されています。
税理士試験の法人税でも、僕は借地権は苦手でした。
ただ少し注意が必要です。下記に注意点を明記します。
- 最新の五訂版の発行が、「平成22年12月1日」となっているので古い情報が含まれています。
- 移転価格を含めた「国際税務」に関しては概要しか記されていません。ですので、必要とあれば別の専門書を購入する必要があります。
僕も「国際税務」の書籍は何冊か持っているので、改めて別の機会にご紹介します。
このようにこの書籍だけでは網羅することができない事項がありますが、それでも「関係会社間の取引の注意点」を確認するには有用な書籍であると思います。
経理担当者や税理士事務所の職員は一度目を通しておくのをお勧めします!
個人的な評点(100点満点)
初見で新たな発見があったか? 60/100点
頻繁に読み返す機会があるか? 80/100点
初心者にお勧めできる書籍か? 50/100点