こんにちはピートです。僕は大学生の頃から税理士試験の勉強を始め、社会人になっても継続して勉強してきました。
ですので、様々な境遇の人と税理士試験を通じて知り合いました。
その中で何人かの人が、「税理士試験を受験して最後の科目まで合格することができるのは1%ほどだ。」と話していました。
そこまで突出して難関な試験ではないとは思いますが。。
その理由を聞いて当時はいまいちピンと来ていなかったのですが、今になったらその真意がなんとなく分かりました。
- 税理士試験を受験しようかと悩んでいる人
税理士試験合格率が1%ほどの理由
科目別の合格率(令和3年度)
こう見るとそこまで合格率が低いように見えないので、そこまで「難関試験には思えない」と感じる人も多いと思います。
5科目合格する必要なので時間はかかりますが、継続して勉強することができればそこまで苦労せずに合格することは可能だと思います。
では、なぜ「最後の科目までの合格率が1%」になるかを考えてみたいと思います。
ちなみに「1%」とはあくまで感覚的な話なので、実際に統計をとったわけではないのでご注意ください。
理由
学生時代から税理士試験の勉強を始めた人
結論から言うと、「税理士資格の魅力がそこまで高くない」ことです。
どうせ苦労して勉強するのであれば、「公認会計士」を受験した方が将来的にも有用かと思います。
現に僕の受験仲間で能力の高い人たちは、途中で会計士受験に切り替えた人が何人かいました。
会計士になれば税理士にもなれますしね。
また、就職活動において「税理士より魅力的な会社に内定をもらった」人も多数いて、簿記論や財務諸表論を合格した段階で受験を辞めた人も多数いました。
確かに「税理士は独占資格」なので魅力的な資格ではあるのですが、それ以外にも魅力的な仕事はたくさんあります。
とくに「学歴が高かったり能力が高い人」には、このような傾向があるような気がします。
当時の受験仲間の多くは僕よりもたくさん稼いで、充実した人生を送っています。笑
このように税理士試験を合格する実力はあるが、途中で自分の人生の軌道修正する人が多いという現実があったりします。
僕の場合は、序盤は比較的順調に税理士試験科目を合格することができたのでその勢いで最後まで合格することができましたが、場合によっては諦めて違う道に進んでいたかもしれません。
結局この業界で働き続けていることが本当によかったかは今でも分かりません。笑
社会人になってから税理士試験の勉強を始めた人
結論から言うと、「勉強時間の確保の難しさ」と「モチベーションの維持」です。
社会人になってから勉強を始めた人は、最初はモチベーションが高く「簿記論」及び「財務諸表論」ぐらいまでは合格できる人が多いと思います。
あんまり勉強しなくてもこの2つは意外と合格できたりします。
ただ税法はレベルが高く、条文の暗記を合格レベルまで仕上げないと、どんなに実務経験があって優秀な人でも合格は非常に難しいと思います。
世の中には資格勉強の理解がある会社も多いとは思いますが、それでもあくまで「仕事が優先」にはなると思いますのでどうしても勉強量の確保が難しく「途中で挫折する人」もたくさんいると思います。
現に資格の予備校で知り合った人も、途中で来なくなった人もいました。
会計事務所の中には試験前と試験当日の休みを取らせてくれる良心的なところもあると思いますが、僕はその休みで遊んでしまったこともありました。
というのも、すでに勉強時間が足りず合格できないと諦めてしまったからです。
結局その年は受験もしませんでした。
税理士試験を受験したと嘘を言ったこともありました。
社会人が継続的に勉強することは想像以上に大変だと思います。
また勉強したからと言って必ず結果が出るわけではありません。むしろ、結果が出ないことの方が多いと思います。
僕の場合はは社会人になって一から目指していたら挫折していたと思います。
そのような状況でも「諦めない忍耐力」がある人ではないと難しいと思います。
また、すでに社会人の人は合格できなくてもその会社に勤めている限り生きていけると思います。
そういう意味では、税理士になるという相当強い動機がないと何年にも渡って勉強できるモチベーションを維持することは難しいと思います。
まとめ
上記の理由により、最後の1科目まで税理士試験を勉強できる人は限られていると思います。
ですので今から税理士を目指す人は、「なぜ税理士を選んだのか?」を冷静に考えてから行動に移すことも一つなのかなと考えています。
また、「いつまでに合格するか」の目標を事前に明確にしておくことも一つなのかなと思います。
ただ僕のように適当な人間は、細かいことを考えずに勉強をしていた方がいい結果に繋がる場合もあったりします。笑