こんにちはピートです。今回紹介する書籍は、僕が上場企業に勤務していた時に重宝していた書籍です。上場企業などの比較的規模が大きい企業の場合は、海外子会社への出向や海外支店での勤務などといった、「国際税務」が発生することが多いと思います。
今は海外絡みの案件がなく本棚に眠っていたのですが、久しぶりに読み返したのでご紹介させて頂きます。
海外が絡むことに苦手意識をもっている実務家は多いと思います。
僕も得意ではないのですが、新たな発見があったりして楽しかったりはします。
書籍
感想
僕は「六訂版」を持っていますが、現在は「七訂版」が最新のようです。
「七訂版」まで出版されていることに、この書籍が人気があることを示していると思います!
この書籍は、大きく分けて以下となっています。
① 海外勤務者の「社会保険」
② 海外勤務者の「日本税務」
③ 主要国の個人所得税に概要と日本-各国との「租税条約」
④ その他お役立ち情報
「日本税務」と「租税条約」に関する文献が多々あるとは思うのですが、この書籍は「社会保険」までカバーしているのはとても助かります。
また、④その他お役立ち情報と、まとめてしまいましたが、「海外勤務者規定の作成」や「出向者コストを現地法人から回収する際の注意点」などといった悩みやすい論点も載っていて、読み物としても興味が持てる内容かと思います。
海外勤務者の給与に関しては、給与負担金の大小により「移転価格」の問題などもあり、しっかり計算根拠を残さないといけないので、この書籍を一読頂き、一つ一つ論点を潰していくことをお勧めします。
大企業の場合はすでに確立されているとは思いますが、この書籍を読んだ後に自社の制度を見直していると、誤りなどに気づくことがあるかもしれません。
Q&A形式になっていてとても読みやすく、「第六訂版」では125題もあるため読み応えのある書籍かと思います。
個人的な評点
初見で新たな発見があったか? 90/100点
頻繁に読み返す機会があるか? 60/100点
初心者にお勧めできる書籍か? 50/100点